舞妓時代は髪型が色々に変化して行く。まず舞妓になると「割れしのぶ」、18歳になると「お福、もしくは福髷ともいう」に結いかえ、さらに何年か経って舞妓が芸妓になる時、その一月前からこの画のような絢爛豪華な髪型となる。その時期は、20歳から数年の間で、適当に関係者できめられる。後方にぴんと垂らした髪型は特徴的で、さらに、左前部に松に鶴の前座挿しがあり、鶴は金色の水引で華やかに作られてある。南ちゑ『日本の髪型』(紫紅社)にくわしい。各髪型は機会を見て作品の中から紹介するつもりです。
とにかく5年以上の舞妓時代を無事勤めて、晴れて卒業、一人前の芸妓となるお目出度い慶事の象徴でもある。この時色紋付き、黒紋付きと着替え、求めによって地唄舞「黒髪」を舞う。感慨ひとしお、というか、幽遠、かつ、艶であり、雅である。この絵は十数年前さる大寺院で求められました。
さっこ(先笄)
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